製品紹介

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  • 恒温恒湿室

    20℃-65%、23℃-50%を中心に、精密測定環境を最もローランニングコストで実現するのが、このシリーズです。空気に散水して調湿する露点飽和方式は、通常の環境試験室方式(直膨スタイル)とは異なり、加湿器が不要、過冷却・過除湿を防ぐ等の独自技術により、最大45%程度の電気使用量の削減(当社比)を可能にしています。

    露点飽和方式とは

    S : スタンダードな露点飽和方式を採用。
    H : 水温ヒーターを加え、高温多湿域をカバーします。
    R : 冷凍機を除き水温ヒーターと給水で湿度をコントロール。
    P : 空気の流れにバイパスをつけ、より低湿をねらいます。
    *室内発熱の多少によりこの方式が取れない場合もあります。

    「空気線図」を
    ご存知でしょうか

    「空気線図」とは、各温度の空気1kgが何kgの水分を持つことができるかを示した図です。
    例えば右図、23℃の空気は相対湿度100%の時に0.0178kg、50%の時に0.0087kgの水分を持っています。
    また同時に0.0087kgの水分量とは、11.7℃の空気の100%水分量と同じであることもわかります。この原理を用い、まず所定温度まで冷却した水を空気に散水することにより、 11.7℃-100%の飽和空気を空調機内に作り出します。
    その空気をヒーターで23℃まで加熱することにより、室内への吹出口で23℃-50%の安定した空気を得ることができるのです。
    奥野式露点飽和方式は「水」と「空気」が持つ普遍的な関係を最大限に活かしたシステムということができます。

    特長

    • 1) 省エネルギー

      1.過冷却・過除湿を行なわず、2.冷却機の二位置(ON-OFF)制御で水温を管理し、3.加湿器を使用しないことにより、電気使用量が最大45%程度削減されます。

    • 2) 温湿度の安定性が抜群

      比熱の大きな水を媒体として冷却し、またPID制御によるヒーターバランスと組合せることにより、極めて高い温湿度の安定性が得られます。システム天井、床との組合わせで±0.1℃の制御も可能です。

    • 3) 加湿器のトラブルがない

      湿度制御の泣き所であった加湿器トラブルが一切なくなりました。除加湿を常温で行なうことによりスケールの発生が極めて少なく、水道水をそのままご使用いただけます。

    • 4) 室内空気の浄化

      循環空気が散水された水の中を通過することで空気中の塵埃が除去され、快適な清浄空気を得ることができます。

    • 5) 冷凍機トラブルが少ない

      冷凍機のコイルが水槽内にあるため、水との熱交換率が高く、また負荷が安定しているので冷凍機の寿命も長くなります。

    製品イメージ

  • 環境試験室

    一般に再現が困難とされる低温低湿条件から地球上に存在しない過酷な高温多湿条件まで、幅広いお客様のニーズに対応するのがこのシリーズです。条件に最適な冷凍機、加湿器、ヒーター、除湿機等を奥野ならではのノウハウで組合せ、お客様のニーズに最も適したオーダーメイドの試験室を最もローコストなスタイルでご提供いたします。

    幅広い制御範囲

    S : 冷凍機+加湿器+ヒーターの組合せでコントロールするスタンダードなタイプです。
    D : 調湿を必要とする低温連続運転を複数のコイルのダンパー切換えで可能にしました。
    J : 冷凍機を除き水温ヒーターと給水で湿度をコントロール。
    H : 高温多湿を75mm、100mmの特殊パネルで支えます。

    特長

    • 1) 温湿度の高精度制御

      応答性の早いセンサー、ヒーター・加湿器のPID制御等、奥野ならではの計装システムで高い安定性を実現します。 (温度±1℃、湿度±2%が標準です)

    • 2) トラブルを抑える二槽式加湿器

      加湿器は弊社が独自に開発した二槽式を採用。スケールの発生を最少に抑え、トラブルを大幅に減らしました。

    • 3) メンテナンスをより簡便に

      シンプルな構造と汎用部品の採用により、保守を容易にし、またメンテナンスコストの軽減化に努めています。

    • 4) 信頼の安全装置

      万が一に備え、室内及び空調機内の温度異常を検知し、安全に停止させます。無人の状態でも安心してお使いになれます。

    製品イメージ

  • クリーンルーム

    半導体産業はもとより、医薬品、食品加工、精密加工・・・・ 現代社会において、温度・湿度・清浄度をコントロールした環境が求められています。 そうした理想環境を作り出すのがクリーンルームです。 私ども奥野技術研究所では、長年にわたる環境試験室製作のノウハウを活かし、 お客様が求める理想の環境空間作りを、 完全オーダーメイドでお手伝いさせていただきます。

    クリーンルームの方式

    • 乱流(コンべンショナル方式)

      天井にある各吹出口から、HEPAフィルターを通した清浄空気を吹出し、壁面下方の吸込口から室内空気を循環させる方式です。最も一般的な方式で、設置コストも安く、現在では主流となっています。

    • 垂直層流(ダウンフロー方式)

      天井前面にHEPAフィルターを設置し、垂直下方に清浄空気を吹出し床全体で吸込み、室内空気を循環させる方式です。発塵した物質はすぐに床面に吸込まれるため、室内のどの場所でも安定して極めて高い清浄度が得られます。ただし設置コスト・ランニングコストともに高いのが難点です。

    • 水平層流(クロスフロー方式)

      片壁面全体にHEPAフィルターを設置し、反対壁面へ水平一方向に清浄空気を循環させる方式です。上流付近では極めて高い清浄度を得られますが、上流と下流との間では清浄度の分布にむらが生じます。また設置コスト・ランニングコストとも高くなります。

    • クリーンブース方式

      クリーンルーム内にクリーンブースを設置する方式です。クリーンルーム内の一部の清浄度をさらに高くする場合に使用します。設置コストも低く、メンテナンス性にも優れており、近年非常に多く用いられる方式です。

    特長

    • 1) 使用目的・ご予算に
      合わせたオーダーメイド

      ラフな「ISO 8(クラス100,000)」から高精度な「ISO 4(クラス10)」まで、お客様に最も適したシステムをご提案いたします。

    • 2) 温湿度の高精度制御

      一般空調から、恒温恒湿室技術を組み入れた温湿度制御までお客様のご要望にお応えします。また、有機溶剤使用時の局所排気や室内発熱への対応も可能です。

    • 3) 省スペース

      柱等が不要なパネル組立式の自立型ですので、スペースを有効に活かすことができます。また、設置場所、用途により不燃パネル等の対応もいたします。

    • 4) 短納期

      築造式に比べて、はるかに短い施工期間にてお引き渡しができます。

    製品イメージ

  • クリーンブース

    簡易型クリーンルームとして、特定の場所に、安価に、短納期で清浄環境を作り出すのが、このクリーンブースです。鋼製(アルミ製)の骨組み、帯電防止ビニールカーテン、HEPAフィルター、送風機で構成されたシンプルな作りで、天井面にセットされたHEPAフィルターから床面に向かってダウンフローで清浄空気が送り出され、ビニールカーテンの裾下からブース外へ排出されます。クリーン度も各クラスに対応でき、クリーンルームとの組合せによってISO4(クラス10)の環境を作り出すことも可能です。空調が必要な場合もご相談ください。

    特長

    • 1) 低価格

      クリーンルームに劣らぬ清浄度をはるかにお手軽な価格で実現いたします。

    • 2) 短納期・短工期

      クリーンルームに比べ納期、工期共に大幅な短縮が可能です。

    • 3) 移動が可能

      キャスターによる移動が可能ですので、生産ラインの変更にも対応が容易です。電源も100V、200Vどちらでの対応も可能となっております。

    • 4) 高性能

      ISO 4(クラス10)(クリーンルーム内設置)~ISO 8(クラス100,000)までご希望のクリーン度に対応いたします。

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